第1回「身近なWeb」
Webは、情報提供、商業取引、コミュニケーション、情報管理・共有、娯楽など、様々な目的に利用されている。Webの歴史、基本的な仕組み、Webシステムの特徴などを解説し、本講義の全体を俯瞰(ふかん)する。。
第2回「Webの基礎」
Webに関する主要な規格を概観し、WebブラウザがWebページを表示する流れを解説する。
第3回「HTMLとCSS(1)」
Webページの文書構造はHTMLで、スタイルはCSSで記述する。Webページを構成する要素と、HTMLの記述方法を概観する
第4回「HTMLとCSS(2)」
前回に引き続き、HTMLとCSSを取り扱う。文書構造とスタイルを分離する利点を示した後、CSSの記述方法を概観する。また、Webページにおける図表の利用方法を解説する。
第5回「HTTP」
WebブラウザとWebサーバがHTTPで通信することによってWebが実現されている。HTTPが持つ機能や、HTTPメッセージの構造を解説する。また、Webを高速化するための、様々なレベルでの仕組みを紹介する。。
第6回「動的なWebサイト」
クライアントからのリクエストに応じて返送するリソースを生成することにより、動的なWebサイトが実現できる。ユーザの入力を受け付けるフォームの作り方と動作、および動的なWebサイトを実現する一般的な方法を解説する。
第7回「リレーショナルデータベース」
Webシステムに限らず、多くの情報処理システムではデータの管理にデータベースを使っている。データベースの役割と、主要なデータベースであるリレーショナルデータベースの基礎を解説する。
第8回「クライアントサイドの技術」
Webサーバ側で動作するプログラムと、クライアント側で動作するプログラムを組み合わせることによって、高度なWebシステムを実現することができる。クライアントサイドの技術と、その代表であるJavaScriptの機能を解説する。
第9回「認証とセッション管理」
Webシステムを利用するユーザの正当性を確認する作業であるユーザ認証について解説する。また、ステートレスなプロトコルであるHTTPでセッション情報を保持するための仕組みや、複数のWebシステムの認証を一度で済ませる技術についても解説する。
第10回「Webのセキュリティ」
Webには様々なセキュリティ上の脅威が存在する。Webの利用者の視点、およびWebシステムの開発者・提供者の視点から、Webのセキュリティについて解説する。
第11回「大規模なWebシステム」
多くのアクセスのあるWebシステムでパフォーマンスの問題を解決する技術や、サービスとしてWebアプリケーションを提供する事業形態などについて学ぶ。また、HTTPの新しいバージョンであるHTTP/2について概観する。
第12回「検索エンジンとWeb情報検索技術」
膨大な量のWebサイト・Webページから必要な情報を探すことができる検索エンジンについて説明する。また、Webの構造に着目したマイニング方式について概観する。
第13回「セマンティックWebとリンクトオープンデータ」
Webページの要素に対して意味付けを行い、コンピュータによる自動的な処理、高精度の検索、情報の関連付けなどを目指すセマンティックWebについて概観する。セマンティックWeb技術をオープンデータに適用したリンクトオープンデータについて、応用事例とまとめて解説する。
第14回「HTMLテクノロジ」
Webページは、様々な種類の端末を用いて閲覧される。多様な環境から閲覧可能なWebページを作る方法を解説する。また、Webブラウザの機能向上や端末の性能向上に伴い、従来は想定されていなかった機能がWebブラウザ上で実現可能になった。センシングデータの処理、ベクタグラフィックスの扱い、ストレージ技術、リアルタイム双方向通信を中心に解説する。。
第15回「WoT時代のWeb」
Webサイトは必ずしもPC上で動作するWebブラウザからアクセスされるものではない。Web上で提供されるサービスをAPI経由で利用する方式や、モノのWeb化に伴い、デバイスが相互にWebの標準技術を使って直接通信するネットワークで適用されるアーキテクチャについて解説する。
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