第1回「問題とは」
社会が急速に変化する中で社会で求められている力について述べる。そして、「問題」や「目標」といったいくつかの概念について、その定義を述べる。
第2回「問題を見つける」
問題とは現状とあるべき姿とのギャップであり、その差を埋めることが問題解決である。では、どのように問題を見つけ、どのように解決をしていくのだろうか。
この回では、問題解決のプロセスについて概観したのち、問題の見つけ方として、現状分析や問題意識について述べる。
第3回「目標を設定する」
具体的な目標を設定し、解決する際に行動を制限する制約条件について述べる。また、解決策を検討するための方法について述べる。
第4回「情報を収集して整理する」
問題解決においては、関連する情報を探して集め、それらを目的に応じて整理することが必要である。
はじめに収集の目的、外部資料の活用について考えた後、情報を作り出す方法、外部情報の活用の仕方、情報検索の方法について学習し、最後に、整理の仕方、考え方、集めた情報の検討などについて理解する。
第5回「数値情報を扱う」
頭の中にある事柄をデータとして形にすると、人との共有や分析を行うことができる。そして分析を通じて問題解決や発見に資する特徴を導くことも可能になる。そこで、数値データの扱いについて学ぶ。
第6回「図解化して見る」
問題を解決する過程で有効な表現方法の一つに図解がある。図解により問題の全体像や個々の課題の位置関係が分かる。また、自分が考えた内容を短時間で他人に理解してもらうこともできる。口頭で説明したり文章化したりするのが難しいものでも図解化するならば一目で理解できるものが多い。その図解化の考え方、描き方を学習する。
第7回「分析的に考える」
問題解決においては、様々な事柄を分析してある目標に向けた解決手順を考える。そのために必要な考え方である演繹的推論、帰納的推論、確率判断、意思決定による進め方などを学習する。さらに、物事を選択するため、ゼロベースの視点からの議論を行ったりブレークスルーを発見したりする意思決定を進めながら考える方法を考える。
第8回「学習記録と振り返り」
問題は個人で処理するものと組織で対処する場合がある。ここでは、前半のまとめとして個人での問題解決に焦点をあてて、特に記録と振り返りについて考える。
第9回「発想を広げる」
分析的に進める方法とは異なる発想のアプローチを考える。問題の解決策を導く上で、アイデアを出すために物事を発散的に考えたり、通常の関係とは異なる結びつきを考えたりすることを繰り返して発想を広げる方法を学ぶ。ここでは発想に関して、概念、知識、連想などについて説明し、それを基礎とした発想を広げる手法を紹介する。
第10回「組織での進め方(1)」
組織で問題を解決すると、個人よりも広範囲の問題について解決を進めることができる。また、組織で問題を解決すると継続的に、かつ安定的に問題解決を繰り返し取り組むことができる。個人と組織では問題解決の手法の組み合わせが異なる。グループワークではその推進役であるファシリテーターが重要な役割を持っている。ここでは、組織で問題解決を実施するにあたっての実践的な心構えについて学ぶ。
第11回「組織での進め方(2)」
複数の人数でアイデア出しをする場合、色々な意見が出て収集が付かなくなることがある。またその逆に、見知らぬ相手と実施すると遠慮しがちになり意見が出ないこともある。ここでは、グループワークの進め方について、手法を活用して効果的なアイデアの出し方、手法、評価・選定方法について学習する。
第12回「組織での進め方(3)」
問題を解決するにしても、まず問題を正しく理解しなければ適切な解決ができない。また、組織で問題解決するにはメンバー全員が問題の本質を理解し共有できている必要がある。
この回では、問題を確実に認識すること、問題の本質をつかむ方法、あいまいな問題設定の場合の問題の見つけ方、そしてグループでの問題の共有の方法について、システム思考とデザイン思考について学習する。
第13回「集団の意思決定とコミュニケーション」
多くの人が集まって議論すればそれだけ多様な意見に触れることができるように見える。しかし、集団での意思決定が個人での意思決定よりも絶えず良い結果となるかというと必ずしもそうではない。
第14回「解決策を実行する」
問題解決に向けて、解決策を実行する。開始にあたって、役割分担、スケジュールの策定など実施計画を検討する。また、実行している途中での計画の進捗状況を把握する方法や、途中での評価、新たに生じた問題への対処などについて考える。ここでは、効果的な問題解決策の進め方を学ぶ。
第15回「評価する」
問題は解決できたのか、またどの程度目標が達成したのかを判断するための評価方法を学習する。ここでは、評価の対象や種類およびいくつかの数量的でない評価方法や数量的な評価法などの理論と手順について説明するとともに、それらに対応した例を考える。最後にこの科目のまとめを行う。
|