第1回「情報化する社会を生きる」
情報化がもたらした社会の変化と、そこに生きる私たちと情報との関係、および、情報化が学問に与えた影響と情報学との関係について説明する。また、本科目の目的を述べる。
第2回「情報のデジタル表現とマルチメディア」
欠番
第3回「コンピュータの構成要素とその機能」
パソコン内部の構成要素を知り、CPUで計算ができるしくみをリレーを用いた論理回路で概略的に説明する。
第4回「インターネットの歴史としくみ」
インターネットの歴史と仕組みを解説する。また、インターネットのパケット交換の仕組み、ルーティング、名前解決などについても概説する。
第5回「インターネットの応用」
プロトコルの概念に基づいてインターネットの主要なサービスであるワールド・ワイド・ウェブと電子メールのしくみを解説する。
第6回「情報リテラシーと情報倫理」
ネット環境の情報の活用に関しては、著作権等の対応、情報の自由な流通とプライバシー保護の相反する価値の考慮が必要になる。本講は、情報活用能力の涵養のための情報リテラシーと情報倫理の関係を考える。
第7回「情報社会のリスク」
情報の社会経済システムの中で、情報の不適切な発信や情報への不正アクセスなどが問題になる。本講は、ウェブ環境の情報の保護と活用や、それに伴う名誉毀損の防止や信用の保持、人為的な不正行為におけるリスクについて考える。
第8回「情報セキュリティ技術」
情報資産が脅威にさらされる原因と攻撃の仕組み、防御の仕組みについて、技術の観点から解説する。
第9回「情報社会と法律」
情報社会における情報・メディア法は、必ずしも確立した体系にはなっていないが、知的財産法を含む。知的財産法は、ほぼ体系化され、著作権法を含む。本講は、情報・メディア法システムと知的財産法システムおよび著作権法システムを概観する。
第10回「プログラミング(1)」
コンピュータにおけるプログラムの働き、プログラムを作成するためのプログラミング言語や言語処理系、プログラミングを支援する観点からのOSの働きについて説明する。
第11回「プログラミング(2)」
プログラミング言語Pythonを用いて初歩的なプログラミングについて説明する。続いて、問題解決の観点からプログラミングの方法について考える。
第12回「ユーザインタフェース」
情報機器等のシステムとユーザの情報交換を担うユーザインタフェースの概念、構成要素の具体例、使いやすさの要因について説明する。
第13回「データベースの基礎」
実世界のデータを記録し再利用するために、データベースが用いられる。まず、データベースの意味と役割を解説する。次に、最も広く使われるリレーショナルモデルを取り上げ、データのモデル化と利用方法の基礎を解説する。
第14回「ソフトウェアの開発」
情報システムの開発工程に焦点を当てる。ソフトウェア開発に含まれる作業と、代表的な開発方法を概観する。また、リレーショナルデータベースを設計する方法と、ソフトウェア開発プロジェクトの管理について解説する。
第15回「情報通信技術が変える社会」
情報通信技術が現代社会で果たしている役割は、我々が気づいているよりはるかに大きく、生活、科学、産業をはじめ社会全般に変化が起きていることを幾つかの事例を用いて説明する。
|