日常生活のデジタルメディア


第1回「デジタルメディアとは」

何をもってデジタルメディアとするのか、デジタルメディアとは何かを説明しながら、デジタルメディアの特徴やデジタルメディアの影響について説明する。デジタルメディアの進化のトレンドとして、モバイル化、ソーシャル化、クラウド化、について簡単に触れるとともに、デジタルメディアの普及や活用を説明する理論を紹介する。また、我々の日常生活にデジタルメディアが浸透していることによりおこる社会文化的影響を考察する。

第2回「日常生活とは」

デジタルメディアは我々の日常生活にどのような影響を与えているのだろうか。第2回では、日常生活を捉える枠組みを検討した上で、日常生活を営む“主体”からデジタルメディアをどのように捉えることができるか、事例を交えながら考察する。その上で、メディアを利活用する主体について振り返りながら、デジタルメディアがどのような特徴を持っているのかについて検討を加える。

第3回「パーソナルメディア」

第2回で個人とデジタルメディアの関係性について触れたが、第3回のテーマである「パーソナル化」は情報やメディアが一人ひとりの個人のためにカスタマイズされていることを指す。まず、パーソナル化とは何かを考え、そもそもパーソナリティ(人格)とは何か、さらにパーソナル化の諸側面について具体例を交えながら検討する。

第4回「モバイルメディア」

現代の日常生活で最も身近にあるデジタルメディアはスマホ等のモバイル機器であると言っても過言ではない。我々ユーザのネット接続の大半が有線から無線となっているこの頃では、モバイルメディアは我々の日常生活に深く入り込んでいる。様々なメディアのモバイル化が加速進化する中、モバイルメディアが社会や日常生活に与える影響を考察する。無線インフラとウェアラブル化といった機器のインターフェースについても考察する。

第5回「ソーシャルメディア」

デジタルメディアともはや同義語になりつつあるソーシャルメディアについて紹介し、ソーシャルメディアを考える際のいくつかの理論的背景について説明する。最後に、ソーシャルキャピタルや集合知といった、複数の人がつながることによって得られるメリットについて考察する。

第6回「ジオメディア」

GPSの位置情報を活用して提供される様々なサービスの総称であるジオメディアについて説明し、それがモバイルメディアやソーシャルメディアと融合して活用される可能性について論ずる。また、位置情報が様々な情報と紐づけされることの可能性と危険性について考察する。この回ではジオメディアの可能性とその課題について考察する。

第7回「消費とデジタルメディア」

電子マネーや、ネットショッピングといった購買、デジタルメディアを活用する場も増えている。仮想通貨といった従来の概念とは全く異なった通貨が日々の消費生活や金融活動を変える可能性を秘めている。携帯端末やソーシャルメディアの普及により消費活動に与える影響も大きくなっている。シェアリングエコノミーといったプラットフォームの活用による価値観の変化など、デジタルメディアが日々の消費活動に与える影響を考察する。

第8回「学習とデジタルメディア」

第8回では、デジタルメディアが教育・学習に及ぼす影響について、デジタルメディアを活用した学習と、デジタルメディアを活用するための学習の観点から考える。デジタルメディアは、教材やコミュニケーションのツールとして教育現場で活用されるのみならず、教育方法を根本から変革する可能性も秘めている。この回では、デジタルメディアが教育や学習にどのような影響を与えているのかを考察する。

第9回「娯楽とデジタルメディア」

娯楽とは、広く深い世界である。第9回では、まず日常生活における娯楽とは何かを考え、次に娯楽においてデジタルメディアがどのような形で利用されているかについて、事例を紹介しながら検討を加えていく。

第10回「政治とデジタルメディア」

政治とは、地域や近所の行事・会合への参加から、国政の政治まで、様々なレベルで考えることができる。デジタルメディアは、そのいずれのレベルの政治の在り方にも影響を及ぼしている。第10回では、このような政治におけるデジタルメディアの利活用について、事例を交えながら検討を加えていく。

第11回「健康とデジタルメディア」

第11回では、日常生活において必要不可欠な健康に関する行動のうち、食事、医療・育児・介護などとデジタルメディアとの関連について、具体例も交えつつ検討する。

第12回「危機とデジタルメディア」

第12回では、まず危機とは何でありどのように捉えることができるのかを規定する。次に危機を知り、危機に備えるためにデジタルメディアをどのように利活用できるのかを検討する。危機の発生時、つまり緊急時にどのようにデジタルメディアが利活用されたかを、2011年3月11日の東日本大震災を事例に紹介する。

第13回「安全・安心とデジタルメディア」

本科目は日常生活が普通に営まれていることを前提としている。では、安全・安心に普通の日常生活を営むこととデジタルメディアとの関係にはどのようなものがあるのだろうか。また、その逆にデジタルメディアの利活用に関連した危険性にはどのようなものがあるのだろうか。第13回では、これらについて具体例をあげながら検討してみたい。

第14回「デジタルメディアと個人」

デジタルメディアと個人との関係について検討考察する。デジタルメディアの普及により、日常生活の便利さやコミュニケーションや仕事の効率度が増す一方、恩恵を受けるため個人の情報を提供したり、知らないうちに様々な軌跡をオンライン上に残したりしている。本人の意図に反して活用され、思わぬ結果をもたらすこともある。デジタルメディアに残される個人の情報について、プライバシーとアイデンティティの観点から考える。

第15回「デジタルメディアと社会」

デジタルメディアの普及により、社会全体での信頼感が薄らいできている。また、クラウド化やインターネット化が進み、社会全体がICT化され、ビッグデータを瞬時に解析して社会の様々な側面で意思決定に活用されると、社会全体の構造が根本的に変わってくる可能性がある。雇用や富の分配など、我々が人として生きるにあたって無視できない課題がある。デジタルメディアが社会全体にもたらす未来の課題や可能性について考察する。





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