コンピュータとソフトウェア


第1回「コンピュータシステムの構造」

コンピュータの分解と組み立てを行い、コンピュータの構成とソフトウェアが動く仕組みを紹介する。この授業によって、コンピュータが複数の役割を持ったさまざまな部品から構成されたシステムであることを学ぶ。

第2回「情報通信の基礎」

情報通信の方法、通信手順の定め方、ネットワークの仕組みと構造について述べる。特に、パケット通信の考え方、プロトコルを定める意義、OSIレイヤモデル、インターネット、IPアドレスについて述べる。

第3回「インターネット」

現在、世界中で利用されているインターネットについて述べる。特に、TCPとUDP、DNSの仕組み、および、メールやWebなどのさまざまなネットワークアプリケーションについて述べる。

第4回「人間と機械の接面(ユーザインタフェース)

一階述語言語の式の真偽と、それにもとづいて、一階述語言語の意味論を定義し、理論とモデルの概念について解説する

第5回「見えない情報技術」

私たちの周りにある電器製品や、自動車・航空機などの輸送機器、その他さまざまな機器に組み込まれているコンピュータと、そこで使われるソフトウェアやネットワークについて概観する。

第6回「コンピュータにおける数値の表記」

コンピュータは数値をビットによるデジタル表現によって取り扱う機械である。ここでは、数学における数の表記方法と、コンピュータ内部での数値の表記方法、および、取り扱い(計算方法)について述べる。

第7回「データの符号化/デジタルデータ」

文字をビット列で表す文字コードと、光や音などのアナログデータをデジタルデータに変換する方法について述べる。また、ビット列処理の例として、パリティ計算とエラー検出・訂正などについて体験的に学習する。

第8回「プログラミングの基本」

ソフトウェアを記述するためのプログラミングを学習する。プログラミング言語とプログラミングの基本的な考え方を説明し、数値の計算、文字の処理、グラフィックスなどの処理を学習する。

第9回「アルゴリズム」

古来から数学・幾何学の分野で考えられてきたアルゴリズムを題材にし、アルゴリズムの定義と例を挙げる。ユークリッドの互除法、さまざまな整列法、二分探索法、再帰などである。

第10回「プログラミングを利用したシミュレーション」

身の周りの問題をコンピュータで処理できる形に整理するモデル化の考え方を説明する。その後、モデルを利用したプログラミングにより、現実の問題を解決する手法であるシミュレーションを学ぶ。

第11回「データベースの考え方と利用」

情報を表の形で表現する「関係データモデル」と、その正規化の手法を説明する。その後、データベースマネジメントシステムを取り上げる。さらに、Webアプリケーションや情報システムなどからの利用を説明する。

第12回「オブジェクト指向の考え方」

オブジェクト指向型と呼ばれる考え方とその利点を紹介する。また、簡単なプログラムにより、クラス、インスタンス、属性、メソッド、情報隠蔽、カプセル化、継承、多相性などの基本的な概念を学ぶ。

第13回「ソフトウェア工学の考え方」

ソフトウェアをいかに作るべきか、すなわち、その品質を向上させるための手法や開発管理の方法といったソフトウェア工学の概要を、開発プロセスに沿って紹介し、各工程で使われている基本的な技術を解説する。

第14回「ユーザインタフェース理論」

ユーザインタフェースについて、「利用しやすさ」に関する定義の国際規格及び開発プロセスについて説明する。その後、オブジェクト指向プログラミングについて触れ、開発ツールを用いた支援について紹介する。

第15回「社会で利用されているソフトウェア」

身近なシステムを紹介し、コンピュータとソフトウェアがどのように協調して動作しているのかを、この授業で触れた技術や知識を用いて解説する。





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